【最新レビュー】AtomStack P1とは?使い方・スペックを徹底解説【初心者でも簡単レーザー彫刻】

機材・素材

1. AtomStack P1とは?

最近、オリジナルの模様を木材・革・アクリル・金属などに刻むことができるレーザー彫刻機が、個人制作やハンドメイド界隈で人気を集めています。特に、手軽に始められるコンパクト機は初心者にも取っつきやすく、「本格的なものづくり」がぐっと近づきます。


本記事では、そんなレーザー彫刻機の中でも注目されている AtomStack P1 を、スペック・特徴・使い方から注意点まで、初心者視点で詳しく紹介します。


2. AtomStack P1のバージョン/スペック/基本性能

AtomStack P1 のバージョンと選び方

まず、AtomStack P1には

  • 5W ダイオードレーザーのみ (約30,000円)
  • 5W ダイオードレーザー + 1.2W ファイバーレーザー (約60,000円)

という2つのバージョンがあります。

レーザー彫刻機にはいくつかのレーザーの種類があり、以下のような特徴があります。

項目ダイオードレーザーファイバーレーザーCO₂レーザー
対応素材木材、革、プラスチック、紙(非金属中心)金属(鉄・アルミ・銅・ステンレスなど)、一部プラスチック木材、アクリル、革、ゴム、紙、ガラス(表面)
金属への彫刻×(マーキング剤を塗布すると可能)△(マーキング剤を塗布すると可能)
非金属への彫刻
金属の切断×△(薄板金属のみ)×
非金属の切断

つまり、AtomStack P1を買う場合は、

  • 金属にも彫刻したい ⇒ 5W ダイオードレーザー + 1.2W ファイバーレーザー
  • 木材などの非金属彫刻がメインで、金属には彫刻しない ⇒ 5W ダイオードレーザーのみ

と考えるのが良いかと思います。

AtomStack P1のスペックと基本性能

公式のスペック表から一部を抜粋したスペック表になります。

項目スペック
加工範囲ダイオードレーザー:110mm × 110mm
ファイバーレーザー:105mm × 100mm
対応素材ダイオードレーザー:木、竹、紙、段ボール、コルク、ロック、フェルト、MDF、コーティングされた金属、一部の暗い不透明アクリルなど
ファイバーレーザー:ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、鉄、金、銀、プラチナ、チタン、黒いアクリル、プラスチックなど
最大作業速度10000mm / 分
動作精度0.1mm
接続方法USB、有線接続 / Wi-Fi(ホットスポットモード)
対応ソフトAtomStack Studio / LaserGRBL / LightBurn
本体サイズ265mm×303mm×185mm
重量3kg

小型サイズながら、高速で高精度な彫刻が可能であることが特徴です。
持ち運びもしやすく、家庭でもオフィスでも設置場所を選びません。
また、配送時に既に組みあがっており、組み立てなしですぐに使える点も嬉しいポイントです。


3. AtomStack P1の特徴と魅力

1️⃣ コンパクト&持ち運びやすいデザイン

P1はコンパクト設計で、重量も3kgと軽く、どこにでも簡単に持ち運び・設置が可能です。
自宅での利用に加え、展示会・イベント出展・カフェでのオリジナルグッズ制作などにも最適です。

2️⃣ 高精度レーザーで細かい彫刻も再現

高出力レーザーと精密な制御技術により、細い文字や複雑な模様もシャープに彫刻できます。
DIYはもちろん、名入れギフトやアクセサリー制作にも活用可能です。
写真の彫刻も可能であり、スマホで撮った写真を彫刻することも可能です。

3️⃣ 多素材対応

木材・革・竹・紙・アクリルなど幅広い素材に対応。
ファイバーレーザー付きのバージョンであれば、レーザーを付け替えることでステンレスなどの金属素材にも彫刻可能です。

4️⃣ スマホアプリで直感操作

専用アプリ「AtomStack Studio」を使えば、スマートフォンから直接デザインを送信可能。
PCソフトを使わずに、撮影した写真やテキストをすぐ彫刻できます。
(LightBurnやLaserGRBLなどのソフトとも互換性があります)

5️⃣ 安全設計

保護カバー、USB 安全インターロック、傾き検知、安全ロックを備え、安全性も十分。
家庭での使用でも安心して扱えます。


4. AtomStack P1の使い方

P1は初心者でもすぐに使える点が魅力です。
セットアップから彫刻までの流れは次のとおりです。

  1. 本体を設置(平らな台に置くだけ)
  2. 電源・USBケーブルを接続
  3. 専用アプリ(AtomStack Studio)またはLightBurn/LaserGRBLを起動
  4. 刻印デザインを作成・読み込み
  5. 素材をセットして刻印開始!

初回でも10分ほどで刻印を始められます。
アプリには出力・スピード・範囲などのプリセットがあり、初心者でも失敗しにくい設計です。

AtomStack P1で使えるLightBurnのインストール方法はこちらの記事で解説しています。👇

参考:LightBurnのインストール方法をわかりやすく解説!


5. AtomStack P1の価格と購入方法

2025年10月現在、AtomStack P1の価格相場は以下のとおりです。(※2025年10月時点の目安価格)

  • 5W ダイオードレーザーのみ: 約30,000円
  • 5W ダイオードレーザー + 1.2W ファイバーレーザー :約60,000円

AtomStack公式ストア・Amazonで購入が可能です。
どちらも割引クーポン配布やセールが行われることもあるため、購入前にチェックしておくのがおすすめです。

購入先リンク

AtomStack公式ストア:AtomStack P1 Laser Engraver

Amazon公式ストア:Amazon | ATOMSTACK P1 5W レーザー彫刻機 カッター機能付き モノコック一体型 クラス1安全認証 10000mm/分 高速処理 木材・皮革・金属対応 | レーザー墨出し器


6. 使用上の注意点

実際に私がAtomStack P1を使っている中で気になる点をピックアップしました。

彫刻中の音がそこそこ大きい

彫刻中はそこそこ大きい音が出ます。
机に彫刻機を設置し、その前に座ってスマホアプリで彫刻中の音量を計測したところ、約67dbという計測結果が出ました。70dbが一般的に「うるさい」と感じられる騒音レベルなので、かなり大きめだということがわかります。

AtomStackP1の彫刻中の音量


私の環境だと2階でドアを閉めて彫刻しても、1階でわずかに聞こえます。

どうしても気になる場合は、防音ボックスを用意してその中に入れるなどの工夫が必要です。
(注:AtomStack P1が特別大きいわけではなく、他のレーザー彫刻機でも同様の音は出ます)

彫刻中はかなり煙臭い

ステンレスなど、金属への彫刻はあまり匂いが気になりませんが、MDFなどの木材への彫刻はかなり煙の匂いが充満します。(田舎に住んでいる方しか分からないかもしれませんが、畔焼きのような匂いがします)

他の部屋にも匂いが広がるため、できれば空気清浄機を用意し、最低限作業する部屋の窓を開けてサーキュレーターなどで換気することをお勧めします。(我が家では家族からの苦情が入りました、、)


7. まとめ:AtomStack P1はこんな人におすすめ

AtomStack P1は、
 ✅ 手軽にレーザー彫刻を始めたい初心者
 ✅ コンパクトな機種を探している人
 ✅ 金属へのレーザー彫刻もしたい方
 ✅ ハンドメイド・名入れギフトを制作したい人
に特におすすめのモデルです。

初めてのレーザ彫刻機選びで迷っているなら、AtomStack P1はかなり有力な選択肢になると思います。

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