レーザー彫刻を体験した人がよく抱く疑問のひとつが、
「この部分を好きな色で彫りたい」「黒以外の色は出せるの?」というものです。
結論から言うと――
レーザー彫刻では、色のコントロールは基本的にできません。
なぜならレーザーは、インクで色を付けるのではなく、
素材を「焼く」「削る」「変質させる」ことで模様を作るからです。
この記事では、素材ごとにレーザー彫刻の色の出方と、
色を付けたい場合の方法を初心者向けにわかりやすく紹介します。
なぜ色をコントロールできないの?
レーザー彫刻は、光のエネルギーで素材を削ったり焦がしたりして模様を描く加工方法です。
その結果生まれる色は、素材が熱にどう反応するかで自然に決まります。
つまり――
🎯 レーザーは「描く道具」ではなく「素材の反応を引き出す道具」。
たとえば木なら焦げて黒く、アクリルなら白く曇る。
レーザーの出力や速度を変えても、色味そのものを「ピンク」や「青」に指定することはできません。
素材ごとの色の出方
| 素材 | 彫刻の見た目 | 原因 |
|---|---|---|
| 木材 | 茶~黒(焦げ色) | 炭化(焦げ) |
| アクリル | 白っぽく曇る | 表面が微細に溶ける |
| 金属(アルミ・ステンレスなど) | 白、黒、金など(素材次第) | 酸化膜の変化や除去 |
| 革(レザー) | 茶~黒 | 焦げ |
| ガラス・石 | 白っぽい | 微細な破砕・曇り |
🪄 同じレーザーでも、素材によってまったく違う仕上がりになります。
「好きな色で彫りたい」はできる?
残念ながら、レーザー彫刻だけでピンクや赤などの色を出すことはできません。
ただし、加工を組み合わせることで色を付けることは可能です。
色をつけたいときの方法
| 方法 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| カラー充填(ペイント/樹脂) | 彫刻部分に塗料やレジンを流し込む | 木・金属におすすめ |
| 二層アクリル(ラミネート板) | 上層と下層の色が違う板を使う | 彫ると下の色が出る |
| UVプリント併用 | カラー印刷+レーザー彫刻 | ギフトや看板に人気 |
| カラーレーザーマーキング | 金属表面の酸化膜を制御 | 特殊装置が必要、高級感あり |
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レーザー彫刻は色指定できる? | ❌ 基本できない |
| 理由 | 素材の熱反応で自然な色が出るため |
| 色を付けたいときは? | ✅ 塗料充填・二層アクリル・UV印刷などを併用 |
おわりに
レーザー彫刻の魅力は、素材そのものの質感や風合いを活かせることです。
焦げ色や白い彫り跡も、人工的な塗装にはないナチュラルな味わいがあります。
もし「もっとカラフルに仕上げたい」ときは、
カラー充填やラミネート素材、UVプリントなどの組み合わせを検討してみてください。
レーザーが生み出す“焼き色”や“質感”を楽しみながら、
あなただけのオリジナルデザインを作っていきましょう!